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Death's Daughter (しにがみの娘)

テーマ曲: Devil's Dance (John Williams)


不本意ですが…執行させて頂きます…

Have a nice dead...
(それでは…おやすみなさい…)

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僕の死は…ある日、突然訪れた…
 

ユーノ君の勉強部屋
―――――――――
―――――
― 


ユーノ 「はあ…僕の人生…どうしてこんなに不幸なんだろう…
DQNからはカツアゲされるし…親からは学校の成績のことで怒られるし…おまけに待ち合わせ時間に遅れてなのはにも嫌われるし…もう生きててもしょうがないよなあ…」

フェイト 「そうですか…じゃあ…もう死んじゃいますか?リア獣(充)は爆発した方が世の中のためだし…」

ユーノ 「うん、そうだよね…その方がいいかもなあ…って…うわあっ!な、なんだ!き、キミは!?どっから入ってきたんだよ!」

フェイト 「どうせ真面目に答えても信じないでしょうけど窓からお邪魔しました」

ユーノ 「ま、まど!?ここはマンションの四階だぞ?それに鍵もかかってるのに…」

フェイト 「私は壁とかガラスとかすり抜けることが出来ます。あと空も飛べるから超高層ビルだろうと関係ないんです。死神ですから…」

ユーノ 「え、えっと…ツッコミが追いつかないんだけど…」

フェイト 「突っ込むのは好きですけど突っ込まれるのは嫌いですからどうでもいいです」

ユーノ 「なん…だと…女の子なのに突っ込むのが好きって…まさかガチ百…」


ジャキーン!!(←アークセイバーがチャージされた音)


フェイト 「それ以上言うと情け容赦なくバラバラにしますよ?(ズイッ)」

ユーノ 「じょ、冗談ですって…ほんの軽い…」

フェイト 「はあ…本当にあなたはどスケベですね…」

ユーノ 「って…ていうか!キミこそ何なんだよ!勝手に人の部屋に上がりこんで!靴脱げよ!」

フェイト 「クツの方が先かよ…自分の命の心配もしないで…」

ユーノ 「命?そ、それはどういうことだ…?」

フェイト 「やっと本題に入れそうですね。私は…死神見習いのフェイト…死神プレシア・テスタロッサの娘です」

ユーノ 「死神…見習い…?」

フェイト 「はい…初めまして…ユーノさん…残念ですけど今夜12時きっかりにあなたの魂を回収しなければなりません…不本意ですが執行させて頂きます」

ユーノ 「…お前は何を言ってるんだ?新手の新興宗教かよ…」

フェイト 「そんなことより本人確認を済ませたいのですがいいですか?」

ユーノ 「ほ、本人確認?なんだそりゃ?」

フェイト 「ユーノ・スクライアさん、男性、
16歳、海鳴市在住、属性はガチロリ、巨乳魔法少女萌え、趣味はエロ同人と古代遺跡の発掘、以上でまちがいありませんね?」

ユーノ 「あのーちょっと色々修正したい部分があるんですけどいいですか?」

フェイト 「黙れ、変態野郎。ロリで巨乳とか…女をなんだと思ってるのかしら…ったく(ペッ)」

ユーノ 「あ、あのな…人様の個人的趣味にケチをつけるとか…お前は一体、自分を何様だと…(ムカムカ)」

フェイト 「死神見習いですがそれがなにか?どうでもいいですけどとりあえず正座しなさい」

ユーノ 「は?せ、正座?」

フェイト 「正座!そしてジャンピング土下座で発育途中の私の胸に謝りなさい!全力で!」

ユーノ 「ちょ、おま…なにイミフなことを…僕をあまり怒らせない方がいいぞ…」

フェイト 「ふーん、もし怒ったらどうなるって言うの?」

ユーノ 「ふっふっふ…僕だって仮にも男なんだぞ?お前なんか…お前なんか…こうしてやる!くらえ!クリムゾンアターック!!(グワッ)」



<
 3分後 >

フェイト 「…で?何か言うことは?」

ユーノ 「大変申し訳ございませんでした…心の底から反省しております…どうかお許し下さい…(只今、土下寝中)」

ユーノ (くそ…おかしいな…エロゲだったらあっさり勝利して今頃は…)

フェイト 「…本当に救いようの無いド変態ですね…エロゲのやり過ぎで脳が腐ってるんじゃないですか?」

ユーノ 「え?ど、どうして僕の考えていることが分かるんだ!」

フェイト 「だから…私はまだ見習いですけど死神の端くれですから人間の魂と直接語らうことも出来ますし、もちろん手に取って扱うことも出来るんです。あなたが今、心の中で何を考え、そして何を思っているのかなんてすぐに分かりますよ」

ユーノ 「心が読めるのか…じゃあキミは…キミは本当に死神なのか?
(ガバッ)

フェイト 「ま、まあ…一応…見習いですけど…」

ユーノ 「ふ、ふっふっふ…はっはっは!そうか…だったらすべては僕の計画通りってわけだ…(ユラーリ)」

フェイト 「え?え?(な、なにこの反応…)」

ユーノ 「このノートを見ろ!!(バッ)」

フェイト 「こ、これは!!すごい!!
A4大学ノートサイズのページに所狭しと人の名前が!!」

ユーノ 「このノートはね…先週、僕が学校から帰る途中でたまたま見つけたものさ。このノートを構成する物質は明らかに地球上のものではない。それに加えてノートの表紙に英語で書かれていたメッセージ。そして…今…死神を名乗る金髪ツインテールの女の子まで現れた。これらの意味することが君ならわかる筈さ」

フェイト 「だから…意味はさっきから言ってるように今日…あなたが死…」

ユーノ 「その通り!つまり僕が拾ったこのノートはデ○ノート以外の何者でもないってわけだ!(ドーン!)」

フェイト 「デ、デ○ノート…!?」

ユーノ 「人間が扱うのは危険だからといって無理に知らないふりなんてしなくてもいいさ。このノートに名前を書かれた人間は死ぬんだろ?」

フェイト 「は?」

ユーノ 「別に隠さなくてもいいんだ。実際書いてはみたけどまだ全然誰も死なない…だが…そのうち誰か死ぬんだ。僕をいじめた
DQN共の泣き叫ぶ顔が目に浮かぶようだよ。そして哀願するんだよ。でも無駄さ。ふふふ…やつらはもう死ぬ運命にあるんだからねぇ…」

フェイト 「あなた…高校
1年でしょ?いい加減に中二病は治した方がいいんじゃないの?黒歴史が増えるだけだよ?(さすがの私もこれは引くわ…)」

ユーノ 「おやおやいいのかい?そんなことを言っても…君だって死神の世界が不毛で暇だからわざとこんな危険なノートを人間界に落として誰かに拾わせようとしたんだろ?暇ってだけで大量虐殺とか…キミもとんだ若年厨二病患者だよ…」

フェイト 「あのね…死神の世界が不毛で暇とか…なに勝手なこと言ってるのよ。人間の魂を回収する仕事は普通に忙しいんだからね(マジで何言ってるの…コイツ…)」

ユーノ 「照れ隠しかい?かわいいなキミも。まあいい。もう一つ重要なことがある…それに気がつかない僕じゃない。知りたいだろ?」

フェイト 「いえ、あなたの妄想には興味がありませんから…」

ユーノ 「そこまでお願いされたら仕方が無い…じゃあ種明かしをしようじゃないか」

フェイト 「いや…人の話聞けよ…」

ユーノ 「つまり…このノートの所有者になるということは僕がこのノートを落とした死神のマスターになるってことさ…だろ?(ドヤッ)」

フェイト 「え?ま、マスター?ちょっと…冗談は顔だけにして欲しいんだけど…」

ユーノ 「つまり、だ…僕がお前のマスターだって事だよ!!おら!さっさと靴とかマントとか服とか下着とか脱げやコラ!!
(グワッ)

フェイト 「き、きゃあああ!!」



<
 5分後 >

フェイト 「で?他に言い残すことはないの?もはや…あなたには何を言っても無駄なようだし…このまま息の根が止まった方がいいんじゃないですか?」

ユーノ 「いや…もう本当に済みませんでした…今度こそ海よりも深く反省しました…大変申し訳ございませんでした…どうかお許しくださいませ…(只今、焼き土下座中)」

フェイト 「やれやれ…あなた本当にいっぺん死んだ方が世の中のためですよ…これほど同情出来ない人も珍しいですよ?」

ユーノ 「今度こそガチで一生の忠誠を誓います…マイロード…」

フェイト 「いや…一生とか言われても普通に気持ち悪いし…あと…根本的にもうじき死んじゃう人に忠誠を誓われても困るし…」

ユーノ 「え゙?もうじき死ぬって…誰がですか?マイロード」

フェイト 「お願いだからそのマイロード止めてくれない?それから死ぬのはあなたよ?ユーノさん…ユーノ・スクライアさん…」

ユーノ 「またまたあ!いや、冗談が上手いなあ!はっはっは!」

フェイト 「いや、さっきから何篇も言ってるでしょ?ガチだから…これ…」

ユーノ 「ま、マジで?」

フェイト 「うんマジ(ニッコリ)」

ユーノ 「ホントにホント?」

フェイト 「ホントにホントだよ。
120%現実だから(アッサリ)」

ユーノ 「そっかあ。ハハハ。それならそうと先に言ってくれればよかったのに。やだなあフェイトったら」

フェイト 「いきなり驚かしちゃったら悪いかなって思って…ちょっと遠回しすぎた?うふふ。ごめんね。テヘッ☆」

ユーノ 「ワハハハハハ!愛い奴!こやつめ!わははは!」

フェイト 
/ ユーノ 「あはははは」

ユーノ 「はははは…」

フェイト 「うふふふふ」

ユーノ 「ははは…はは…は…って……ちょ…っざけんじゃねーぞ!このメス豚が!ノートを拾った僕の方が死ぬってどういうことだ!詐欺だ!ペテンだ!嘘つきだ!ついでに
1万円返せよカス!」

フェイト 「うるさい…黙れ…(ジャキーン)」

ユーノ 「はい…(ゴクッ)」

フェイト 「正座…(ジロッ)」

ユーノ 「はい…」

フェイト 「はぁ~…もう…ホントやれやれね…だいたい…勝手に勘違いしたのはあなたの方でしょ?そもそも…あなたが拾ったその冊子はノートじゃない…死神から死ぬべき人間に送られる“死の通知書”です」

ユーノ 「し、死の通知書…?」

フェイト 「そう。この通知書を受け取ったら私たち死神が近々、その人間の魂を回収しに行きますよ、ってことなの。だからそれまでに自分の周りの身辺整理をキチンとしておいて下さいねってことなんです」

ユーノ 「な、なんだってー!!なんでそんな物騒なものをこっちに寄越すんだよ!!バカなの?死ぬの?」

フェイト 「なんでって…決まってるじゃない…あなたみたいなド変態は今すぐ死んだら困るでしょ?ベッドの下にある変態グッズや
PCの中にあるZipとかそのまんまで私があなたを死なせちゃってもいいの?」

ユーノ 「た、確かに…それは困る…いや、困るってレベルじゃねえ…告別式とかで公開されたらもう死んでも死に切れない…」

フェイト 「でしょ?この心優しい配慮に対してむしろ感謝して欲しいくらいだわ…それをメス豚呼ばわりされるとか…そんな筋合いはないんだから…」

ユーノ 「ん?ちょ、ちょっと待ってよ…と言うことは…僕がこの一週間、一心不乱にずっとそのノートに書き綴っていたものは…」

フェイト 「そうね。ハッキリ言って全くの無意味ってことになるわね。この紙に幾ら名前をびっしり書いたところで誰も死んだりなんかしないんだよ?結構、私も長い事、この仕事してるけど受け取った死の通知書にわざわざ人の名前を書き続けたのはあなたが初めてね…死ぬ前の折角の貴重な時間を下らないことに使って無為に過ごすなんて…ホントに呆れました…」

ユーノ 「そ、そんな…じゃあ…僕…本当に死んじゃうの?リアルに?」

フェイト 「…ええ…残念ながら今夜…死に方は選ばせてあげるから希望があれば…」

ユーノ 「うそだろ…マジかよ…」

フェイト 「出来るだけ苦しまなくて周りの人にも迷惑のかからないように配慮はします」

ユーノ 「冗談だろ…こんなのが…こんなのが現実だなんて信じられるかよ…」

フェイト 「あと…死ぬ前にハードディスクの中身をフォーマットしておくの忘れないようにね。それから…既に親バレしちゃってるけどあなたが隠してるその変態グッズはもう時間も無いことだし…私が処分するの手伝ってあげてもいいよ?」

ユーノ 「凄いことサラッと言うな!!つか…親バレしてんのかよ…(ズーン)
orz

フェイト 「ついでに言っておくとあなたの彼女にもバレてるから」

ユーノ 「…もう少しで死ぬって言われてるのに今死にたくなる衝動に駆られるのは何でなんだぜ?」

フェイト 「さあ?私にはサッパリ理解できないけど…まあ、私としてはあなたが心置きなく逝ってもらえればそれでいいんですけどね…とりあえず時間もあんまりありませんから、さっさと逝けるようにお手伝いします」

ユーノ 「そんな…こんな状況を受け止めろだなんてあまりにも酷い仕打ちじゃないか…くそ…なんでだ…なんで僕なんだよ…僕が何をしたって言うんだよ…ちくしょー!世の中にはもっと悪い奴とか無駄に生きてる奴とか他にたくさんいるじゃないか!なんで…なんで僕なんだよ!」

フェイト 「……ごめんなさい……でも…運命ですから…」

ユーノ 「ちくしょう…う…う…う…」

フェイト 「…あ、あの…その…私でよければ何かお手伝いしますけど?遠慮なく言ってもらえれば…」

ユーノ 「…さっき…キミは僕が心置きなくイクように手伝うって言ったよね?」

フェイト 「ええ…確かに言いましたけど…?」

ユーノ 「そうだ…僕はどうせ死ぬんだ…同じ死ぬんだったら…立つ鳥跡を濁さず…終わりよければ全てよし…だったら…(キラーン)」

フェイト (嫌な予感しかしない…)

ユーノ 「だったら僕は全力でイッてやるぞ!!ごるあ!!」

フェイト 「だーかーらー!!あなたはどうして女の子を襲うことしか考えられないんですか!!」



なのは 「ユーノくーん。さっきはごめんなの。約束の時間に
1時間1334秒遅れたくらいで怒っちゃって(トタトタトタ)」


ガチャッ (←
ドアが開く音)


なのは 「入るよ?エヘッ☆あのね、私もあれから家に帰ってちょっと反省…したんだ…けど……」

ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!

ユーノ 「ひ、ひえー!!な、な、なの、なの、なのは!!こ、これにはその…深い事情があって…」

フェイト 「ズッキュウウウウウウウウウウウウン!!」

なのは 「あ、ごっめーん。お友達来てたんだね!にゃはっ☆………女の子の(じろっ)」

ユーノ 「は…ははは…話せば長いんだけど…これはつまり…その…僕が心置きなくイクためにこの子が協力してくれるっていうか…」

ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!

なのは 「そっかあ。そうだったんだ。イクための共同作業中だったんだね。だったら二人で抱き合ってても仕方が無いよね(棒)」

ユーノ 「ち、違うんだ!!これは!!その…」

フェイト 「あ、あの…その…こ、こんばんは…
///

なのは 「こんばんは~わたしなのは。高町なのは。魔王…じゃなかった…なのはさんでいいよ?みんなそう呼んでるから☆」

フェイト 「私は…フェ、フェ、フェイト…フェイト・テスタロッサです
///よろしく…(キャ、キャワイイ…)」

なのは 「夜露死苦ね☆フェイトちゃん にぱあ~ (※ 女殺しのなのはスマイル炸裂中)」

フェイト 「あ…アベシ!! ぶふぉおお!!(←
盛大に鼻血が噴出した音)」

ユーノ 「う、うわー!!フェイト!!大丈夫か!?しっかりしろよ!!(ガク!ガク!ガク!)」

なのは 「ちょ、ちょっと…フェイトちゃん…急にぐったりして大丈夫なの?」

フェイト 「ご、ご、ご、ごめんなさい…ユーノさん…」

ユーノ 「フェイト!!しゃべるな!!き、傷は浅いぞ!!」

フェイト 「あ、あなたの…お、お手伝い…する筈だったのに…私…私の方が先に…イッちゃったみたい…(プシュ~)」

ユーノ 「え゙っ!?ちょ、おま!その言い方はすっげー誤解招くじゃねーか!!って…(チラッ)」

なのは 「おまえら…表に出ろなの…(ビキビキ#)」

ユーノ 「ひ、ひえぇ!!な、なのは!待って!落ち着いて!フェ、フェイトはね!その!そうだ!彼女は死神なんだ!それで僕を迎えに…」

なのは 「ふーん…死神なんだあ…最近は魔法少女じゃなくて死神っ娘萌えって感じ?じゃあユーノ君は死神と魔王ならどっちがいいのかな?」

ユーノ 「どっちも謹んで辞退申し上げたいんですけど…(涙目)」

なのは 「レイジングハート…モードリリース…ちょっと…二人とも少し頭冷やそうか…あの世でな!!」

ユーノ 「うわあああああ!!いやだああ!!逝きたくないいいい!!」

フェイト (ああ…なのは…なのは…なのは…なに?このドキドキ…これってもしかして…恋?)

なのは 「スター・ライト・ブレイカー…ただし全力全開で…」



おしまい
 

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