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Death's Daughter (その3)
とある時空の死神ハウス
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プレシア 「フェイト!フェイトはどこにいったの!」
フェイト 「は、はい!母さん!」
プレシア 「フェイト!あなたって子は…また盛大に仕事をサボってるわね!まったく…死神の仕事をなんだと思ってるのかしら!舐めてるとしか思えないわ!」
フェイト 「そ、そんなこと…ありません…多分…」
プレシア 「言い訳する子はお仕置きだよ!!バチコーン!!」
フェイト 「ぶべら!!」
プレシア 「いいこと?フェイト。あなたは死神である私の一人娘なのよ?乙種魂取扱主任者(※ 一人前の死神)の試験も近いっていうのにどうしてちゃんと母さんの言った通りに出来ないの?」
フェイト 「ご、ご、ご、ごめんなさい…」
プレシア 「ゴメンで済めば死神はいらないのよ!!(クワッ)」
フェイト 「ひえっ!」
プレシア 「だいたいね!あなたには死神の娘としての自覚が絶望的に足りないわ!死神の仕事は月に一度、地獄の使いが持ってくる特定魂回収予定者のリストに名前がある人間の魂を萬田☆金融よりも先に回収することなのよ?」
フェイト 「は、はい!よく分かってます!」
プレシア 「いいえ!全っ然分かってないわ!私の受け持ち地区だけ回収率が断トツで低いじゃないの!今日の組合の会合(※飲み会)で母さんがどれだけ恥をかいたと思っているの!あなたがそんなことだから日本の少子高齢化が進むのよ!」
フェイト 「高齢化は何となく責任を感じるけど…少子化の方は私って言うかカイワレ首相のせいじゃ…ハッ!」
プレシア 「死神の娘がネトウヨみたいなこと言ってるんじゃない!!脳みそをそこらにぶちまけたいの?!バキバキ!ボキボキ!(←指を鳴らす音)」
フェイト 「ご、ごめんなさい!GWが明けたらちゃんと回収して来ますから!」
プレシア 「死神にGWはない!!とっとと魂を集めて来なさい!!ノルマを達成するまで家に帰ってくるんじゃありません!!」
フェイト 「わ、分かりました!(トンズラ~)」
フェイトの部屋
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ピコピコピコ…(←ゲームの音)
フェイト 「はぁ~どうして死神の家なんかに生まれちゃったんだろ…」
アルフ 「またボスに怒られたんかよ…ま、週休七日制のあんたのペースだったらしょーがないけどね…」
フェイト 「やばい…フェイトそん…超やばい…早くリストに載ってる人たちの魂を回収しないと…」
アルフ 「まあ、仕方がないよ…それがあたし達の仕事だからね…」
フェイト 「仕方ないって…私たちが魂を回収するってことはその人が死んじゃうってことなんだよ?アルフはなんとも思わないの?」
アルフ 「多少の抵抗感は確かにあるけど…でも、あたし達が魂を適切に回収しなかったら下界は人間で溢れかえっちゃって収拾がつかなくなるじゃないか。それに長い間消費され続けた魂はその分だけ汚れるから回収した後で再生するのに時間がかかるだろ?地獄の方でも色々面倒くさいんだよ、きっと」
フェイト 「確かに…私たちが回収した魂の穢れを地獄で浄化しないと新鮮な魂が天国で足りなくなっちゃうし…大切なお仕事だっていうのは分かってるんだけど…」
アルフ 「それに…本来死ぬべき人間がのさばってると別の問題も出てくるしさ…」
フェイト 「私…ホントを言うと死神になんかなりたくないんだ…だって…みんな一生懸命生きてるんだよ?大切な人たちと離れ離れにしちゃうのって…かわいそうなんだもん」
アルフ 「フェイト…どうでもいいけどさあ・・・さっきからすっごくいい奴を演じようとしてるけど働きたくないだけだろ?」
ガラッ!!(←ふすまが開く音)
プレシア 「あんた達…まだこんなところで油売ってたのかい…さっさと外に出ろ!!引き篭もり共が!!」
フェイト / アルフ 「ひ、ひえええ!!」
アルフ (や、やばっ…フェイト!ま、マジで切れてるよ!上手くかわさないと!)
フェイト 「あ、あの…その…あ、明日から本気出そうかと…」
アルフ 「ちょ、おま!それ言い訳になってねーよ!」
プレシア 「明日がみんなに平等に訪れるっていうのはね…都市伝説なのよ?覚えておくといいわ…#」
フェイト / アルフ 「い、いやー!!」
死神ハイウェー日本IC近く
説明せねばなるまい。死神ハイウェーとは人間界と死神界を繋ぐ一大亜空間交通網のことである。死神は各地に設置されているインターチェンジ(IC)を乗降することで人間界との間を自由に往復することが出来る。但し、利用するためには所定の料金を支払う必要があり、利用区間が長いほど支払う金額も多くなるシステムになっている。昨今ではETCによる料金の自動支払いが主流になりつつあるが、カードの挿し忘れなどでゲートに衝突して死亡する死神が後を断たないため社会問題化している。ハイウェーとは別に一般道があるが、死神による特定魂回収事業以外で発生する自然死、事故死などで遊離した人間の魂が往来する専用道になりつつあり、その数は死神が回収する年間の魂回収量の1万倍を超えている。そのため交通量の多さによる慢性的な渋滞問題、さらに年度末予算消化のための道路工事などが頻発するため、厳しい回収ノルマを課せられている死神達の間では基本的に好まれない。
アルフ 「ちょっとさあ…フェイト…」
フェイト 「なによ…あんましゃべらせないでよ…傷が痛むんだからさ…」
アルフ 「つか…あのシチュでさすがにあれは無いんじゃね?おかげでボロボロじゃん…あたし達…」
フェイト 「し、仕方なかったんだよ!いきなりだったし…嘘付くの苦手だし…」
アルフ 「嘘っていうか…ビミョーにコミュ障だろ…あれは…」
フェイト 「おい…それ以上克明に真実を言ったらぶっ飛ばすぞ…」
アルフ 「否定しねえのかよ…つか、ボスがブチ切れてる時にビビるんじゃなくてさあ、軽いアメリカンジョークくらい飛ばせるようじゃないと将来営業に出た時に困るんじゃね?」
フェイト 「アルフも一緒にビビッてたじゃん!つか、何だよ?そのアメリカンジョークって…Hey! Boss!なんでこんなに天気がいいのに死神みたいな顔してるんだい?ああ、俺達は死神だったな!Oh, yeah!ヒャッハー!とか言うのかよ?」
アルフ 「絶望的なセンスだな…それ…寒いを通り越してんぞ…」
フェイト 「おま…つか、なんでフェイトそんだけそんな器用なことしないといけないんだよ!!」
アルフ 「自分のことフェイトそん言うな。あたしはあんたの使い魔だから別に就活も営業もしなくていいけど、あんたは乙種取ったら正式に“見習い”じゃなくなるだろ?今のうちに死神としての営業スキル磨かないと後がキツくね?大手の八神興産みたいなところと違って零細のうちは全部自分で地獄から仕事取ってこないといけないんだよ?」
フェイト 「働きたくないでござる!!絶対に働きたくないでござる!!」
アルフ 「ちょ、それ…うちの近所に住んでるシグナム姉さん(※ニート侍)じゃん…」
フェイト 「あーあ、こんなになるって分かってたらフェイトそん丙種(見習い)なんて取らなかったのに…やっぱ無職最強伝説だわ…」
アルフ 「またそんなこと言って…しょうがないだろ?言っとくけどニートとかヒッキーとかうちのボスが許すわけないじゃん。だいたい、死神の子が死神やらなくて何やるんだよ?人を殺すしか能が無いってのに…」
フェイト 「んーと…ゴルゴかお嫁さんかどっちかかな…」
アルフ 「え?ごめん…ちょっと何いってるか分からないんだけど?」
フェイト 「ゴルゴはゴルゴで嫁は嫁だろ!」
アルフ 「説明になってねえよ。てか、ゴルゴはまあ何となく分かるけど…なんだよ、その嫁ってのは…まあ…主婦もある意味で旦那の命握ってるけど…」
フェイト 「妙にリアルなこというな。つか、女最大のメリットって嫁という永久就職じゃね?いやマジで」
アルフ 「それ…あんたのお母さんの前で絶対言わない方がいいよ…2回も結婚失敗してるんだから・・・今度こそどんな目に遭うか分かったもんじゃないよ?」
フェイト 「そ、そうか…そうだね…まだなのは様とキスもしてないのに死にたくないわ…」
アルフ 「さらっとガチレズのカミングアウトしてんじゃねーよ…ま、そんなことは置いておいて、さっさと魂回収のノルマを達成しようぜ!じゃないとリアルでホームレスになっちまうよ。あたしはやだからね。なんかのギャグ漫画みたいに土管の中で生活とか…」
フェイト 「分かってるよ…ハイウェーの利用だけでもう軍資金のほとんどが無くなっちゃったし…さっさと魂集めて地獄から報酬貰わないとマジでパンすら食えないよ…」
アルフ 「世知辛い設定だよな…パンすら買えない死神と使い魔とか…誰得だよ…この格差社会…」
フェイト 「ちょっと…横で愚痴らないでくれない?モチベーション下がるじゃん…ええっと、最初のターゲットはっと…日本の海鳴市か…」
アルフ 「またかよ…やな予感しかしないんだけど…で?ターゲットは誰なんだい?勝手に処分保留したあのど変態の回収を催促されてるとか?」
フェイト 「さすがにそれはないみたい。地獄の方でも催促するほど執着があの魂には無いみたいだし…」
アルフ 「まあ…煩悩が濃縮還元されたような魂だしな…野に放つ方が危険かもな…」
フェイト 「そうそう狙い済ましたように問題は起きないって。な、なん…だと…!?」
アルフ 「やっぱタダで済むとは思ってなかったよ…」
フェイト 「ああ…不幸…不幸すぎるわ!フェイトそん!こんなレディコミ(※但し百○に限る)みたいなベタな展開はナッスィングだよ!」
アルフ 「ちょ、おま、何言ってんだよ…どれどれ…高町…なのは…ってまさか…よりによってあの凶暴凶悪な砲撃少女かよ!ちょっとマジ勘弁なんだけど!どーすんだよ!これ!魂下さいとか言おうものなら絶対ボコられるに決まってんじゃん!」
フェイト 「無理!!超無理!!愛し合う二人がどうして争わなくちゃいけないの!!」
アルフ「ちょ、おま…砲撃以前にあたしらは別の意味でピンチだったわ…これでボスの受け持ち地区の回収率が一段と悪化するのは確実だな…」
フェイト 「なんてことなの…ノルマを達成しないとメシすら食えないのに…よりにもよってそれがなのは様だなんて…フェイトそんマジ不幸!そうだ…駆け落ち☆なうだ!!」
アルフ 「おまえ…なう、が言いたかっただけちゃうんか?」
その時、フェイトに電流が走る!!
フェイト 「まてよ…そ、そうか…どうしてこんな事に気が付かなかったんだ!」
アルフ 「今度は何だよ…盛大に鼻血が出てるんだけど…」
フェイト 「へっへっへ…そうか…これをネタになのは様 に鬼畜な交渉を持ちかければいいんだよ…ぐへへ…これで八方丸く収まる!フェイトそんマジ天才!」
アルフ 「参考までに聞くけど…その八方丸く収まる鬼畜な条件とやらってなんだよ…」
フェイト 「魂を取らない代わりにフェイトそんがヨメになってやんよ…これだ…もうこれしかない!どうよ!これ!」
アルフ 「一体…それのどこが八方丸く収まってんだよ…ノルマは達成できないわ、相手がOKするわけないわで、うちらの全面敗北じゃん…」
フェイト 「はい!決まった!今、作戦決まった!それじゃさっそくなのは様のお宅に結納だ!」
アルフ 「つか…それ以前に相手は完全ノンケだろ?常識的に考えて…なんでガチレズ前提なんだよ…」
フェイト 「はああ?おまえエスパーか何か?マジ何言ってんの?そんなの結納してみないと分からないじゃん!」
アルフ 「あのな…親戚関係の釣り書きとか相手の実家の資産状況とかじゃあるまいし…相手の好み如きが結納しないと分からないとか…どんだけあんたはあの女と疎遠なんだよ…つか、いきなりご実家に押しかけて行って…結納品をご笑納…とか、玄関で靴脱ぐより先に通報されるだろ…」
フェイト 「確かにいきなり実家は失礼だったかも…なら都内のホテルでお見合いだ!仲人はご近所の世話焼きなオバサンにお願いしよう!市原☆悦子に至急アポを…」
アルフ 「あんたの中で日本昔話の声優は近所の世話焼きと同じ位置付けかよ…つか、お見合いとか…コミュ障のあんたには余計ハードル高けえだろ…それ以前に相手にされない可能性をなぜあえて無視する」
フェイト 「なんでフェイトそんが拒否られるのが前提なんだよ?頭おかしくね?超ウザなんだけど!」
アルフ 「あ、あのな…そもそもロクに会話もしたことない時点で詰んでるだろが…」
フェイト 「奇跡も魔法もあるんだよ!お願いだよ神様、最後くらい夢見させてよ!」
アルフ 「杏さや乙…あんたのその夢見がちなガチレズ脳でも理解出来るように例えを出してやんよ…そもそもあの波動砲女は今フリーなんか?男と付き合ってるの知ってるだろ…」
フェイト 「ぐはぁ!?や、やめろ!!それはマジやめろ!!グロならグロって書けや!!リンク踏んだらどうすんだよ!!」
アルフ 「コイツ…やっぱ現実から逃げてやがったか…男(※フェイト的にグロ)と付き合ってるってことはあんた(ガチレズ)とは性癖が真反対ってことだろ?いい加減に現実と向き合えよ…」
アルフ 「戦わなきゃ…現実と…フェイト…」
フェイト 「はっ!そうだ…そうだよ!なのは様は両刀(※バイ)かも知れないじゃん!いや…むしろあのど変態と付き合っていること自体が世の中の目を欺くためのカモフラ…」
アルフ 「ったく…諦めの悪い奴だな…何の得があってあの女が世間の目を欺かないといけないんだよ…日陰歩いてるのはあんたの方だろ…いいか?百歩譲って仮にあの女がバイだったとしてだ…おまえはそれでいいのか?あの男とある意味で義兄妹になっても…」
フェイト 「うぎゃあああ!!ねーよ!!それはねーよ!!1000%ねーよ!!なんであんなのと私が[禁則事項]にならないといけねーんだよ!!マジでそれだけはないわ!!」
アルフ 「おい!どさくさに紛れて[禁則事項]言うな!」
フェイト 「はあ…はあ…はあ…ちっきしょー…あの時…ヘンな仏心を出したばっかりに…ゆっくりした結果がこれだよ!!」
アルフ 「すげー斜め上だな…それ…この場合、男はまったく無関係だけどな…」
フェイト 「あいつさえいなければ…万事オッケーの筈だったのに…」
アルフ 「ま、経緯はともかくとして無意味に処分保留にしていた魂を回収して少しでも点数を稼ぐ、てのはありかもな」
フェイト 「光速の速さで魂を回収してやる!さっさとあのど変態の息の根を止めて…なのは様と結婚だ!グッ!」
アルフ 「まず友達から始めろよ…」
海鳴市ユーノのマンション…の廊下
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フェイト 「…というわけで今すぐお前を殺すことになった(ジャキッ!)」
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フェイト 「…というわけで今すぐお前を殺すことになった(ジャキッ!)」
ユーノ 「ちょっと色々待てや!!コラ!!」
アルフ 「まあ…今回ばかりはほんのちょっぴりだがお前に同情するわ…」
ユーノ 「同情するなら金…じゃなかった、助けてくれ!!」
フェイト 「いや…それかなり無理!お前が生きているとなのは様と結k…じゃなくて…次元世界のバランスが崩れて…エントロピーが…その…プラズマで…相対性理論がだな…ええっと…」
ユーノ 「エントロピーとか…相対性理論とか…ゼッテー適当だろ…おまえ…」
フェイト 「とにかく!色々と宇宙にとって都合が悪いんだ!」
ユーノ 「ウソつけ!!お前の都合に宇宙を巻き込むな!!」
フェイト 「今までさんざん時間があったんだ!薄い本はちゃんと売りさばいたんだろうな?虎の穴的に考えて…」
ユーノ 「いや…それが全く…進捗率は0%なんだ…」
フェイト 「な、なんだと!?このスットコドッコイが…今までなにやってたんだ!!」
ユーノ 「つか…僕から部屋を取り上げた挙げ句に二重ロックで外部アクセスを完全シャットアウトしやがったのはどこの誰だよ…」
フェイト 「ギクッ…」
ユーノ 「ついでに言うと…お前が留守の間…PCはおろか、外に着ていく服すらなくてだな…ジャージで登下校するという屈辱を味わっていたんだぞ…僕は…(ジトー)」
フェイト 「ギク…ギク…」
アルフ 「なるほど…さっきまで単にお前が変態なだけだと思っていたが…廊下に寝袋を敷いて寝ている理由がようやく理解できた…(ジトー)」
フェイト 「え、ええっと…お部屋に入りたいかしら?ユーノ君?エヘッ☆」
ユーノ 「ああ…そうだね…でもどうしようかなあ…今は君の部屋だしねえ…」
フェイト 「またまたあ!あなたのお部屋に決まってるじゃないの!イヤだわ」
ユーノ 「ようやく返還か…でも…一週間もここ(廊下)で寝起きするとさすがに馴染んじゃうよね…この不自由な生活に…なんていうの?家にいながらにしてホームレス高校生って感じ?ははは!」
フェイト 「もう!ユーノったら!うまいこと言っちゃって!何にも出ないぞぉ~!ははは!」
アルフ 「ホームレス高校生か!コイツぁ傑作だ!出版社に企画を売り込むか!ははは!」
ユーノ 「ははは…」
フェイト 「ははは…」
アルフ 「ははは…」
全員 「…」
ユーノ 「あ~あ…で…?さっき…お前は僕になんか言ってなかったっけ?」
フェイト 「え?フェイトそんが?さあ…全く覚えてないけど。私、何か言ったっけ?アルフ覚えてる?」
アルフ 「確か…エントロピーが実はプラズマだったという笑撃的な新説を相対性理論的な見地から熱く語り合っていたのは覚えているけど…他は…なんかあったかな…」
ユーノ 「そうそう…思い出したよ…そのエントロピーとやらのせいで次元世界のバランスが崩れるから僕が死なないといけないって話だったよね?こいつはとんだリアルQBだよ。で?魂を差し出したら願い事の一つくらいはもちろん叶えてもらえるんだよね?」
フェイト 「ま、まさか!あなたの魂を頂くなんて!そんな大それたこと…ね、ねえ?アルフ…」
アルフ 「まあ…ぶっちゃけると…うちらの商売敵(QBとか)が色々こっちにもいるみたいだが…あたしらは魂の変換エネルギーには興味が無いから黙って魂だけ寄越してもらえればそれでいいんだけどな…それに魂回収はあくまでビジネスだからねえ…トイレットペーパーか洗剤か…販促品ならどうにか…」
ユーノ 「ほほう…僕のソウル☆ジェムはトイレットペーパー1セットかよ…実に興味深い取引だよね…それ…(ビキビキ…)」
アルフ 「いや…物凄く奮発してロール2個…いや、3個と言ったところかな…」
ユーノ 「・・・」
フェイト 「ちょ!おま!ぶっちゃけ過ぎ!ここは適当に誤魔化しといて後で睡眠薬なり何なりで…はっ!し、しまった!つい本音が!」
ユーノ 「この性悪女が…お前のソウル☆ジェムが既にグリーフシード化してないか、引ん剥いて調べてやるから覚悟しろ!!」
フェイト 「き、きゃああああ!!」
アルフ 「やれやれ…これじゃいつまで経ってもノルマ達成は難しいな…ま、幸いこっちの世界に住む場所は確保してあるみたいだし…当分、ボスに会わないで済む、ってのが不幸中の幸いか…」
フェイト 「ちょ、ちょっと!アルフ!黙って見てないで助けてよ!」
なのは 「ユーノくーん!ずっと廊下で生活してると一人で大変だろうと思って差し入れ持って…来た…んだけど…ドサ…!(※コンビニの袋が足元に落ちる音)」
フェイト 「な、な、なの、なの、なのは様!!(ktkr)」
アルフ 「ひ、ひえっ!?で、出た!!波動砲女!!」
ユーノ 「な、な、な、なのは!!はっ!こ、これは…その…何というか深い事情があってだね…」
ゴゴゴゴゴ…!!
なのは 「そっかーふかいじじょうがあるならふぇいとちゃんをろうかにおさえつけてふくをぬがそうとしていてもしかたがないよねー(棒)」
フェイト 「な、な、な、なのは様…えっと…本日はお日柄もよろしくて…ご、ご機嫌麗しゅう…」
アルフ 「あんた…5年ぶりに太陽を浴びたヒッキーみたいに何キョドってんだよ…」
なのは 「いま、夜の十時だよ?フェイトちゃん。にぱぁ~(※特定の性癖を持つ女を確実に殺すリリカルスマイル)」
フェイト 「ひで…ぶううううううううう!!(致死量)」
アルフ 「ちょ!!フェイト!!」
なのは 「だ、大丈夫?フェイトちゃん?また急にぐったりしちゃったみたいだけど…」
ユーノ 「フェイト!!おい!!フェイト!!しっかりしろ!!(ガク!ガク!ガク!)」
フェイト 「パク…パク…パク…」
ユーノ 「ちっ!!しぶてぇ!!コイツまだ生きてたのか!!(ガックリ)」
なのは 「な、なんかフェイトちゃんが言ってるみたいだけど…」
ユーノ 「いや、コイツは何も言ってない!ここは華麗にスルーだろ!常識的に考えて!」
フェイト 「ご、ごめ…ん…なさい…ユーノ…君…」
ユーノ 「しゃべるな!!お前がしゃべるとロクなことにならない!!そ、そうだ!!お前は死んでいる!!もう死んでるんだ!!つか、そのまま永眠して下さい!!お願いします!!」
フェイト 「こ…んな…こんな形でしか…あなたに…お詫び出来なかった…私を…ゆる…して…(ガクッ!)」
ユーノ 「ちょ…おま…確信犯だろ!!はっ…!」
なのは 「行こうぜ…屋上に…久しぶりにキレちまったよ…なの…」
ユーノ 「な、なのは!!いや…なのはさん!!まって下さい!!お願いします!!お金なら幾らでもあるんです!!」
なのは 「ウソつけ…だめんず野郎…今日、3000円貸したばっかだろが…」
アルフ 「やっべ…なんかこっちはこっちで色々あるみたいだわ…」
フェイト 「な、な、なの…は…さま…お、お金なら…私が…お貸ししますわ…」
アルフ 「おま…無一文のクセに対抗すんな…逃げるよ!!フェイト!!それじゃ!ばいばいきーん!!」
ユーノ 「おい!!お前ら僕を置いていくな!!責任取れよ!!」
なのは 「Star light breaker…」
おしまい・・・
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