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落し物は…金の美少女なの?銀の美少女なの?
昔々あるところに…
ユーノ・スクライアという正直でわりとイケメンな淫獣 …ではなくて木こりの少年が住んでいました。
ユーノ 「ふぁああ…なんて憂鬱な物語の始まりなんだろう…もう朝か…しょうがないから山に出かけるか。木こりの僕が出かけないことには何も始まらないからね」
メタ発言すんなカス。
さて…ユーノ君は村一番の働き者でしたがバカ正直でお人よしだったために村一番の貧乏人でした。(ここまでテンプレ)
さて…ユーノ君は村一番の働き者でしたがバカ正直でお人よしだったために村一番の貧乏人でした。(ここまでテンプレ)
ユーノ 「一つ注意しておくと、僕は意地の悪い大家さんに借金をしていて更にイミフだけど3か月分の家賃を滞納しているという設定になってるんだ」
山に着いたユーノ君は妖精が棲むと言われる泉のほとりで木を切り始めました。
ユーノ 「うぃぃぃぃん!うぃぃぃぃぃぃぃん!」
ちょ、おま…チェーンソーをお伽話の中で使うとか…バカなの?死ぬの?
ユーノ 「いちいちうるさいなあ…今どき斧を使って伐採作業とかどんなブラック企業だよ。まあそれ以前に未成年者に労働させちゃいけないから色々お伽話の世界は突っ込みどころが一杯なんだけどね」
なんてかわいげの無いガキなんでしょう…こういう子供は親戚からも嫌われます。これマメな。
暫くの間、黙々と木を切って自然破壊に勤しんでいたユーノ君だったのですが…
ああっと!!ここでユーノはうっかり手を滑らせてしまい、手に持っていたチェーンソーを泉の中に落としてしまいました!!
ユーノ 「ちょ…いくらなんでもそれは強引過ぎるだろ!なんでチェーンソーが飛んでいって都合よく泉の中に入るんだよ!」
ユーノ 「あーあ…どうするんだよ、これ…借金どころか仕事も出来ないじゃないか…」
さて困った!ユーノ君は今日中にすべての借金を返済しないと家を追い出された挙げ句にオカマバーに売り飛ばされて…「あっー!!」な目にあってしまいます!どうする!ユーノ君!
ユーノ 「おい!そんな腐女子しか得しない設定聞いてないぞ!今思いついたんだろ!あーあ…僕はなんでいつもこんなに目に遭うんだろう…(ブツブツ)」
そ、そのとき!あら不思議!泉の中から白い騎士甲冑を身にまとった不思議な美少女が現れたではありませんか!!
ユーノ 「なんだよ…そのベタな展開…まあお伽話はこうでなくっちゃ大団円にならないしね…」
ユーノ 「なんだよ…そのベタな展開…まあお伽話はこうでなくっちゃ大団円にならないしね…」
妖精はやて 「なーにーがー大団円じゃいボケェ…」
ユーノ 「ちょ…ナレーター…女神とかじゃなくてなんで魔物が出て来るんだよ…おかしくね?いやまじで…」
妖精はやて 「おかしいのはおんどれの神経のほうやで…スイッチ入れっぱなしのチェーンソーをジェイソンみたいにいきなり人の家に放り込んだアホンダラはおんどれか?そんなにヘブン状態味わいたいんなら3回ぐらい現世と天国往復してみっか?あ?」
ユーノ 「ちょ…ナレーター…女神とかじゃなくてなんで魔物が出て来るんだよ…おかしくね?いやまじで…」
妖精はやて 「おかしいのはおんどれの神経のほうやで…スイッチ入れっぱなしのチェーンソーをジェイソンみたいにいきなり人の家に放り込んだアホンダラはおんどれか?そんなにヘブン状態味わいたいんなら3回ぐらい現世と天国往復してみっか?あ?」
ユーノ 「それってどんなリリカルクリムゾンだよ…さすがのムガベ大統領もそれは引くと思うよ?それにただのお伽話なのになんでマジギレしてるんだと小一時間…」
妖精はやて 「ブチン…」
小生意気で全く空気を読まないユーノ君は妖精が召喚した四人の謎の騎士達に囲まれてたちまちフルボッコにされました。
ユーノ 「ぜ、絶望した!構成員を使って善良な市民を虐げる893な妖精に絶望した!」
妖精はやて 「けっ!今日はこれくらいで勘弁しといたるわ!おとといけつかれ!ボケエ!」
そういい残すと可愛らしい妖精は泉の中に帰って行きましたとさ…
めでたし…めでた・・
ユーノ 「ちょ!ちょっと待て!僕のチェーンソーはどうなるんだよ!」
妖精はやて 「あ゙?んなもん没収するに決まっとるやないか。何か文句でもあるんかいワレ」
妖精はやて 「ギロッ」
ユーノ 「返して頂けたら大変ありがたいのですが…(ヘコヘコ)」
妖精はやて 「ちっ!しゃーないな…ほんなら今回だけは特別に示談で済ましといたるわ」
ユーノ 「じ、示談?おっしゃる意味がよく分かりませんけど…」
妖精はやて 「まあ…ここで立ち話もなんや…ほなちょっと事務所いこか?」
ユーノ 「つか、さっき自分で家って言ってたじゃん…どっちなんだよ…それに泉の中に事務所があったら少なくとも僕は話が出来ないだろ…常考」
妖精はやて 「いちいち細かいことをクドクドと…これやから関東の男はいけ好かんのや…」
ユーノ 「なんの根拠があって関東なんだよ…これだから特定厨は困る…」
妖精はやて 「じゃあ…おんどれが落としたチェーンソーっちゅうんはこっちのホワイトデビル(女の子。推定9歳)か、それともこっちの漆黒の悪魔(女の子。推定9歳)か、どっちやねん」
ユーノ 「おい!ちょっと待て!なんでチェーンソーが女の子になってるんだよ!そこはせめて金のチェーンソーと銀のチェーンソーだろ!で、でも…まあ…こういう展開も悪くないか…」
妖精はやて 「けっ!このどスケベが…さすが淫獣…安心のクォリティーやな…」
ユーノ 「い、淫獣言うな!それにお前が先に言い出したんだろ!」
妖精はやて 「出たで…本日の“オマエガー”スレ…どうでもええからチャッチャと選びや」
ユーノ 「え、えーと…僕が落としたのは…い、いや…まてまてこれはきっと孔明の罠…」
妖精はやて 「何ぶつくさ言うとんねん!!はよせな帰るで!!」
ユーノ 「わ、わかったよ…選ぶ…選ぶからちょっと待ってよ…(これで僕もリア獣…いやリア充…真剣に考えなくちゃ…)」
ユーノ 「わ、わかったよ…選ぶ…選ぶからちょっと待ってよ…(これで僕もリア獣…いやリア充…真剣に考えなくちゃ…)」
な、なんというスピードくじなんでしょう。それもハズレなしってレベルじゃねえぞ。正直者(欲望的な意味で)のユーノ君は泉の前で頭を抱えてそれはもう真剣に悩み始めました。
30分経過…
妖精はやて 「(イライラ)」
ユーノ 「うーん…」
1時間後…
妖精はやて 「ちょ…おまえまだ悩んどるんかい!ええかげんにせえよホンマ!イライラ」
ユーノ 「ちょっと今話しかけるなよ!気が散るだろ!」
妖精はやて 「気が散るっていうか、おんどれのは気が多いって言うんちゃうの?」
ユーノ 「人生を左右しかねない重要な問題なんだ!」
3時間後…
妖精はやて 「さっさと選ばんかいワレ!!なに無駄に長考にはいっとんねん!!これやから中部地方か近畿地方かハッキリせえへん三重県人はうっといねん!!」
ユーノ 「さっきは関東とか言ってたじゃないか!それに通販サイトで取り扱いがまちまちな三重県に八つ当たりするのはやめろ!」
妖精はやて 「ええから早よせー!!アホンダラ!!」
その時、ユーノに電撃が走る!!
ざわ…ざわ…
ざわ…ざわ…
ユーノ 「はっ!そ、そうか!その手があったのか!どうして今の今まで気がつかなかったんだろう…おい!そこの絶壁妖怪!」
妖精はやて 「妖怪ちゃうわ!アホ!それに誰が絶壁やねん!自殺願望でもあるんかワレ#」
ユーノ 「ふふふ…ははは…よーし!僕のターンだ!手札から一枚ドロー!マジックカード“時空管理局の強制勤務シフト表”を発動!これで僕は月水…」
妖精はやて 「言っとくけど…月水金が白い子で火木土が黒い子で日曜日は二人一緒にウマー、なんちゅうハーレム展開はなしやで?」
ユーノ 「な、なんだと!なぜだ!どうして僕のハーレムワールドが発動しないんだ!」
妖精はやて 「ふふふ。甘いで自分…トラップカード“グラーフアイゼン”発動…相手がふざけた幻想妄想あるいは痛い電波を発動させた時、無条件に鉄槌の騎士を召喚、そしてアホな淫獣に直接ダメージを与えることが出来るんや!」
ユーノ 「な、なに…おまえも…リリカルデュエリストだったのか…」
妖精はやて 「ええから自分さっさ選びいな!!それからここにジ○ンプ持ち込むな!!家に帰って一人で顔芸の練習でもしくされ!!」
ユーノ 「ぐぬぬ」
妖精はやて 「と、思ったけどアカンわ…もう時間や…(メシの)」
ユーノ 「ま、待て…分かった…選ぶ…選んでやるよ!(クワッ)」
妖精はやて 「…散々人を待たせといてなんやその斜め上から目線…ホンマにこの三重県人だけは…」
ユーノ 「だから…僕は三重県の出身じゃないって言ってるだろ!僕が…僕が選ぶのは…(ど、どうする…どっちだ…どっちなんだ…)」
ユーノ (白い子か…)
ホワイトデビル (にゃはは!なのは!頑張るから!えへっ☆)
ユーノ (それとも…黒い子か…)
漆黒の悪魔 (あ、あの…その…よ、よろしくお願いします!><モジモジ)
ユーノ (どっちも萌える萌えまくりんぐ…無理だ!こんなの残酷すぎる!やっぱり両方捨てがたい!!くそ!!人生とは無常!!天は何故なのはをこの地上にお生みになり、そしてまたフェイトをお生みになったのか!!)
妖精はやて 「ふっ(待て…待つんや…今はまだ笑うな…)」
ユーノ (な、なんだ…今、笑った…確かに笑ったぞ…性悪・絶壁・金に汚い、と三拍子揃ったこの極道妖精のことだ…何か企んでいる可能性は十分ある…はっ!)
ユーノ (そ、そうか!お伽話!金と銀の斧のお伽話では正直な木こりは金も銀も選ばない…そう…選ぶのは元々自分の持ち物だったオンボロの斧…そして女神はニッコリ微笑んで金の斧も銀の斧も木こりのものになったんだ…つまり…)
ユーノ (こいつが仕掛けたこのバトル…このバトル自体が遠大なトラップ!そう!こいつは美少女という甘いエサで僕を釣って身ぐるみ全てを剥ごうとする強欲妖精がその正体!)
妖精はやて (なんか…えらい言われようやなあ…私…)
ユーノ 「よーしその答え見切った!選ぶぜ!僕が選ぶのは…僕が落としたチェーンソーだ!!」
妖精はやて 「な、なんやて!?ま、マジか!!」
ユーノ 「ふ…ふふふふ…はははは…あっはっはっはっは!!僕はその手には乗らない…乗らないんだ…見たか…!ボッロボロのチェーンソーを選んだ僕は正直者!そうだよ…どっからどう見ても正直さ!こいつは動かないッ!誰がなんと言おうと動かない真実!現実!当選確実!僕はこれで全てを手に入れる!!美少女二人の全てを!!そして新世界の神になるんだ!!」
妖精はやて 「ちょ…自分…キャラが完全に変わっとるで…しっかし…奇特な人間もおるもんやなあ世の中…まさか…AかBの二択でCを選ぶイカレポンチがおるとはさすがの私も考え付かんかったわ…さすがはワンダーランド三重県やで…」
ユーノ 「だから…三重県は関係ないって言ってるだろっ!!さあ!!早くこっちに渡してもらおうか!!ふつくしくもあり愛おしい全て(美少女)を!!見よ!!地上の人よ!!リア獣爆誕の瞬間を!!!あーっはっはっはっはっは!!!」
妖精はやて 「わかったわかった…私の負けや…変態の考えることはよう分からんわ…ほな…これな…自分が落としたチェーンソー…」
ユーノ 「えっ?」
妖精はやて 「ホンマにこんな展開になるとは思わへんかったで…ほな…さいなら…」
ユーノ 「えっ?」
妖精は泉の中に帰っていくと辺りは何事もなかったように再びもとの静けさを取り戻しました。
ユーノ 「えっ?」
こうして愛用していたチェーンソーは再びユーノ君の元に返ってきました。しかし、すっかりずぶぬれになったせいでモーターは完全にショートして壊れていました。
ユーノ 「えっ?」
めでたし…めでたし…
ユーノ 「あっー!!」
※ 三重県の方ゴメンなさい(><)
おしまい…
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